約 478,628 件
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/699.html
302 :名無しさんなんだじぇ:2010/07/15(木) 06 55 28 ID ZdUbuSOI ~~たまり場某所・刹那の隠れ家~~ ビリビリ「刹那、いる?」 刹那「御坂か。 よく此処が分かったな」 ビリビリ「黒桐さんに聞いてね。 でも良かったの、特攻野郎を裏切って?」 刹那「ああ。 やはり、幼女の人権を踏みにじるような行為に加担する訳にはいかない」 ビリビリ「幼女、ね……まあ、礼は言っとくわね」 刹那「いや、まだ終わってはいない」 ビリビリ「え、どういう事?」 刹那「御坂、お前は何故自分の盗撮画像の存在を知った?」 ビリビリ「何故、って……玄霧先生から「刹那君からの情報です」って……」 刹那「確かに、いずれは風紀委員に情報をリークするつもりだった。 だが、それはオーナーが秘匿・管理する『生産工場』の所在が判明してからでないと意味が無い。 だが、今回リークされた情報は「初回生産分の保管場所」の所在だ。 リークのタイミングが早過ぎる」 ビリビリ「え……じゃあ、あの情報を流したのってあんたじゃないの?」 刹那「『生産工場』を発見する前に情報が漏洩すれば、当然『生産工場』のセキュリティは厳しくなる。 俺ならそのような自滅行為は冒さない」 ビリビリ「で、でもそれなら玄霧先生は何処からその情報を聞き付けたってのよ?」 刹那「少し考えればすぐ分かる話だ。 現在風紀委員は何をしている?」 ビリビリ「そりゃあ、保管場所を急襲したり、出回ったディスクを回収したりしてるわよ」 刹那「そして、特攻野郎Sチームの皆は『裏切り者』の俺を粛清するべく行動中……『奴等』もさぞ動きやすいだろうな」 ビリビリ「奴等って……まさか!」 ピピッ ゴースト『ガンダムバカ、こちらゴーストです。 仮面アステカーさんが遠藤達に捕まりました。 池田さんも一緒です』 ビリビリ「海原君が!?」 刹那「了解した。 風紀委員の動きはどうだ?」 ゴースト『駄目ですね。 遠藤が今まで大した悪事を働いていない事から、基本スルーの方針のようです』 刹那「やはりな……了解した。 海原達は今何処にいる?」 ゴースト『既に本部に連行されたようです。 必要な機材が届き次第、『撮影』を開始するようです』 刹那「まずいな、時間が無い……竹井の方はどうだ?」 ゴースト『偽情報を掴まされたみたいですね。 遠藤の隠れ家の一つを家捜し中で、仮面アステカーさん達が捕まった事に気づいてません。 場所もかなり離れてますし、気づいた所で今から駆け付けるのは不可能でしょう』 刹那「……了解した。 発見される前に脱出し、Sチームの皆に『ガンダムバカは秘密結社アジトに居る 。寝返るつもりかも知れない』と伝えろ」 ゴースト『ですが、それではガンダムバカが……』 刹那「覚悟は出来ている。 頼んだぞ」 ゴースト『……了解です。 ご無事で』 ピッ ビリビリ「ち、ちょっと! あいつら、海原達や池田さんに何するつもりだってのよ!」 刹那「池田は勿論、改造された海原は遺伝子レベルで「女」、黒服連中は「男」だ。 『撮影』する内容など、一つしか無い」 ビリビリ「じ、冗談じゃないわよ!! 早く助けに行かないと!!」 刹那「いや、俺達だけで乗り込むのは無謀だ。 御坂、お前は風紀委員達と合流し、事態を伝えろ。 俺もゴーストと合流次第向かう」 ビリビリ「分かったわ! じゃあ、また後でね!」 刹那「尤も、風紀委員が駆け付ける頃には『撮影』は終わっているだろうがな……だが、例え無謀だろうと! 刹那・F・セイエイが! その『歪み』を断ち切る!!」 【刹那 秘密結社アジトに単身突撃を決意】 【仮面アステカー、池田 冗談抜きで貞操の危機確認】 【風紀委員 たかをくくって後手確認】 【玄霧 何気に洗脳継続、仮面アステカーを美穂子化?】 【たまり場 (風紀的に)最大の危機確認】
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/715.html
File16 心なんて読みたくない 風紀強化週間、今週から始まった風紀委員による見回りの強化、及びに全生徒を対象とした下校時間の徹底。 何故こんなことが突如とし始まったのかは知らないが、それによって困ったことが一つ、薙波藍守《なぎなみあいす》にはあった。 「おらおら、ぶっちゃけ待ちやがれ!!」 そう、特定の男から執拗に追い回されるようになったことだ。 ぶっちゃけた話し、薙波はそこまで魅力的な女性ではない。 顔にはいくつもソバカスをつけ、髪はしっかりセットしないのか常にボサボサだ。 しかも授業中は寝ているのが基本で、その為にアイマスクを常備しているという体たらくぶり。 そんな女性に普通は男なんて寄ってはこない。 だがそんな彼女が追われるに値する理由が一つあるのだ。 LEVEL4。 この風輪学園でたったの16人しかいない貴重な高位能力者達で、今回の校風強化週間の手伝いを要請されてるの者達だ。 薙波もこのレベル4の1人だというのに風紀委員の要請を断り続けている。 よって風紀委員の男に追われてる始末。 「だから、手伝わないっていってるでしょ、めんどくさいことは嫌いなの、私」 そう言って廊下を猛ダッシュで駆け抜ける薙波。彼女は寝ることに加えて逃げ足も速い。 風紀委員として訓練を受けてる鉄枷でさえも追い付けない程に。 「めんどくさくねぇよ、取り敢えずお前の能力を使って調べて欲しいものがあんだよ!」 息を切らしながら呼び掛ける鉄枷だが薙波は聞く耳を持たず、そのまま走り去っていく。 「ちくしょう、あの女……どんだけ速いんだよ……」 もうこれ以上走れなくなった鉄枷は廊下に腰を落とす。 鉄枷が薙波を追うのは単純に人手が欲しいからではない。 先日に湖后腹が取り返した手錠を薙波の読心能力を使って調べて欲しかったからだ。 読心能力者は事件現場に残された遺留品などからそれに関わった人物の行動を読み解ることが出来る能力の使い手で、今回の場合は手錠が遺留品ということになる。 そこから手錠を外した者を特定し、アヴェンジャーの正体を明らかにするといった算段だ。 しかし、相手の正体を知る手段があるという事は同時に、相手はそれを潰しにくる可能性があるということでもある。 保護という意味合いも兼ねて一刻も早く薙波にこの状況を説明しなければならなかった。 そんな大事なことには気付きもせず、薙波は鉄枷を巻いたことに安心感を得ていた。 「良かった……これで“私”はまだ私でいられる。“能力を吐き出すだけの道具”にはならなくて済む……」 薙波はそっと胸を撫で下ろす。別段、風紀委員が嫌いだから手伝いたくないと言うわけではない。 ただ“自分”ではなく“自分の能力”だけを必要とする者に進んで協力はしたくなかったのだ。 だから本当はめんどくさいというのも半分嘘だった。 「ぶっちゃけ、俺はあんたの能力を必要としてる訳じゃねえ、あんた自身の協力を必要としてんだ」 追い付いてきた鉄枷は薙波の独り言を聞いていたのかそんな言葉を放った。 「はぁ、あんたもいい加減しつこいね、風紀委員が私みたいな一般市民を追い回してもいいと思っているの? それに、私の事何も知らないクセにきれいごと並べないでよ」 薙波はついてくるなと言わんばかりに目を鋭くして鉄枷を睨むと、その場を立ち去ろうとした。 「待てよ」 しかし鉄枷は薙波の腕を掴み、動きを阻害する。 「確かに俺はお前の事を何も知らない。なら……だからこそ、聞かしてくれ」 バカみたいにまっすぐな瞳はただ薙波を見つめる。 薙波はにとってそんな人物は初めてだった。 「そんなに聞きたい?」 「ああ」 薙波はそっと口を開いた。 「私ね……今はこんななりしてるけど昔は彼氏いたの……」 それから薙波の話しは何分と続いた。 簡単に言ってしまえば昔付き合ってた彼氏が薙波自身ではなく読心能力という珍しい力を利用するために付き合ってたというだけのこと。 ここ学園都市ではよくある話しだった。 「私はそれから他人が怖くなってね、自分に絡んでくる奴はみんな私を利用しようと考えてるんじゃないかって思う様になったわ」 しかしそんなありきたりな話でも薙波の言葉一つ一つを鉄枷は聞き漏らさず、しっかりと聞いていた。 「そんな事があったのか……でもさっきも言った様に俺は違う、あんた自身が必要なんだ」 薙波は鉄枷の方を見つめる。その顔にはまだ疑いの表情が残されていた。 「だったら、私の彼氏になってよ」 「はい?」 「本当に私自身が必要だと思うなら、こんな醜い私とでも付き合えるでしょ!」 いきなり突拍子もない事を言う薙波に鉄枷は何も返せなかった。 たしかに薙波の言っていることは正論かもしれないが、いきなり好きでもない人物に付き合ってと言われたって困るだけである。 いやだ。 返事が返ってこないので能力を使って鉄枷の心を読んだ結果がこれだった。 結局心なんて読んだ所で、見えるのは吐きだめよりも人間の汚い負の部分。 「やっぱ……貴方は口だけの男ね、最低」 薙波は鉄枷の頬を思いっきり引っ叩いた。 バシン! というなんとも痛々しい音が廊下に響き渡る。 今まで幾度となく生傷を負ってきた鉄枷だが、これほどまで心が痛む一撃はなかった。 薙波はそのまま鉄枷の元を去っていく。 一方、殴られた鉄枷の口からは血が滲んでいた。 それは薙波に殴られたせいではなく、自分自身のふがいなさに唇を噛み締めたことによる出血だ。 「~~~~ッッ!! 俺、本当に馬鹿だ!! 馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ!!」 どうしてこうも自分はつまずいてばかりなのだろうか。 苦しんでる者を笑顔に変えるのが自分の最も風紀委員としてやり遂げたいことだったんじゃないのか。 なのに彼女を泣かしてしまった。自分の過去をいつまでも引きずって、苦しんでいる彼女をあろうことか拒絶してしまった。 自分の言ったことをそのまま実現出来る人間はそうはいない。 鉄枷束縛。 彼もまた“主人公”になり切れない人間だった。 校舎を出たところで薙波は滲み出た涙を拭う。 わかっていた。 わかっていたはずなのに鉄枷のことをちょっとでも他の人間と違うと思ってしまった自分が悔しい。 自分の期待を一瞬でぶちこわすこの能力が憎い。 アイマスクで目を塞ごうが、それでも涙はともらない。 悔しくて。 悔しくて。 悔しくて。 校門のすぐそばで膝を抱えて静かに泣く。 「おやおやどうしたんだ、彼氏にでもフラれたってか?」 そんな中、近くで薙波に声を掛けてきた男がいた。 その男の声は薙波を慰める様なものではなく、むしろ冷やかしの様に聞こえる。 どちらにしたって、薙波はその男に心を開くことなどないのだからあまり関係はないが。 その男は茶髪にコーンロウの髪型をしたいかにも柄の悪そうな人物。しかも数名の部下の様な人物を引きつれている。 「な、なんの用よ……冷やかしなら帰って!!」 「あーー怖い怖い。そう怒んなョ、用事ってほど大したもんじゃねえんだからさ」 男はめんどくさそうに部下に指示を送り、薙波を囲みこむ。 「軽く拉致られてくれねぇか、こっちもそう簡単に正体がバレるといけねぇからョ」 薙波はこの男の言ってる意味がさっぱり理解できなかった。理解出来る事といったら今自分に危機が迫ってると言うことだけだ。 「やっ、助けっ!……」 部下の一人が騒ごうとする薙波の口をハンカチで押さえ付ける。 「おいおい、あんま騒ぐなや、こっちだって面倒ごとは避けてえんだヨ」 「木原さん、この女ヤッちまってもいいですか?」 鼻息を荒くした部下の一人が木原と呼ばれる男に尋ねた。 「けっ、テメエもよくこんな女に欲情するもんだわ。やめとけ、この女は監禁する以外で手は出すな。その変わりもっといい女、紹介してやるからョ!!」 大声で笑い声をあげる男達。 監禁。 にわかに信じられない言葉だが薙波は自身の読心能力を行使して周りの男達の思考を読み取ってみたが嘘は言ってなかった。 そして自分を捕まえようとする理由もわかってしまった。 「さぁて、読心能力者ってのは相手の思考を先読みすることで、いとも簡単に攻撃をかわすことができるらしいけどョ、これだけの人数さばき切れんのかョ?」 周りを取り囲んだ男達が一歩また一歩と近付いてくる。 木原の質問に対して答えはノーだった。 もし一対一の場合ならば、木原の言葉通り相手の思考を読み取りながら動くことが出来るが、集団でとなると多くの思考が入り乱れて読み取り辛い。 仮に読み取れたとしてもからだがついてこないだろう。 「つれてけ」 木原のその言葉と共に腹部に強烈な痛みが走った。 「が、あ……」 ハンカチごしからあがる鈍い悲鳴。催眠薬などはつかはない随分と荒っぽい意識の奪い方だ。 「誰、か……」 意識が薄れゆくなか、薙波は最後の力を振り絞って喉を震わす。 しかし、こんな状況で都合よく駆け付けてくれる主人公《ヒーロー》なんて存在しない。 ましてや、助けてくれるなんてもってのほかだ。 数分後、鉄枷は薙波を追いかけて校門の近くにきた。 しかしそこに薙波や木原一善の姿はない。 中途半端な主人公が来たところでこんな結果になるのは当然、いや必然とも言える。 「くそっ……! ぶっちゃけどこ行ったんだよ……!」 鉄枷は先を急ぐ様に校門を通り過ぎていった。 薙波がここで連れ去られたなんてことはまったく知らずに――――――――
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/181.html
120 :【後・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] :2007/12/14(金) 01 32 32 ID FFoatSrY 「ふぅ~ん、誰かの視線を感じるねぇ」 放課後の帰り道、同じクラスの南条が『最近、誰かに見られてる気がする』という相談してきた。 なるほど最近、南条が顔色が悪いはそのせいだったのか 「お前、疲れてるんだよ きっと休めばその視線を感じないさ」 僕は、月並みなアドバイスをした。 「…俺もそう思ったんだけど、どうやらストレスとかとは違うみたいなんだ」 そうだろうな。その視線の主は、ストレスから来る幻覚などではない。 なぜそう確信できるかというと僕は、その視線の主を知っているからだ 僕がその視線の主を知ったのは、2ヶ月前のことである――― ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 「森野くん、ちょっと次の時間に使うボール持ってきてくれる」 っと僕は、休み時間が始まると同時に逃げ出した体育委員の南条の役割を後藤さんに押し付けられた。 やさしい僕は、後藤さんの命令に従い、ボールのある倉庫の鍵を取りに体育教務室へ向かった。 「ちわーっす、倉庫の鍵を取りに来ました」 …誰もいないようだ。っと中に入ろうとしたら机の影に人影があった。 「誰かいるんですか?」 「も・森野じゃないか!どうしてここに!?」 そこにいたのは、科学の大月先生だった。科学の先生がなんで体育教務室にいるんだろう? 「先生こそなんでここにいるんですか?」僕は、大月先生に近寄った。 よくみると大月先生は、片手にジャージを持っている。 さらによくみるとそのジャージは、新任の女教師・山村先生のものだった。 僕は、豚を見るような目で大月を見ると大月は、 「も・森野、これは…あれだ、世の中には色々な愛し方があってな…」っと痛々しい言い訳を言い出した。 こんな変態が学校の教師になれるなんて世も末だ これ以上、この男の見苦しい言い訳など聞きたくないので 「わかりました…その行為もまた人を愛す方法なんですね」 「わかってくれたか森野!!お前は、本当にいい奴だな!!」 僕は、「では、ごゆっくり」っと大月に言ってドアを閉めた。 体育教務室の中で何かをしゃぶるような音が聞こえるが聞かなかった事にしよう 121 :【後・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] :2007/12/14(金) 01 33 19 ID FFoatSrY …さてと、 僕は、生徒会室に立ち寄った。 「た・大変です!!体育教務室で大月先生が山村先生のジャージであんな事やこんな事を!!」 「何!やっぱりまたやらかしたかあの変態教師め!!」 そのセリフからするとどうやら大月は、何度かあぁいう事をしてたらしい 「直ちに風紀委員を呼べ!今日こそあの変態を学園から追放してやる」 これでよし!っと生徒会を立ち去ろうとすると 「えぇ~っと、森野くんだっけ?情報ありがとう」っと生徒会長であり、 さっき僕にボールを持って来いと命令した後藤さんのお姉さんの後藤真理子先輩が話しかけてきた。 「いやいや、僕は当然の事をしたまでっスよ」っと僕は、頭をかいて答えた。 10分して体育教務室は、風紀委員に取り囲まれた。委員長が委員達の真ん中に立った。 「正直なところ、事態は最悪だ。厳しい戦いになるだろう… 君らの多くは退学されるかもしれん だからと言って考えを変える君達でない事は百も承知している 君達は最高の風紀委員だ。その勇気を疑うべくもない。 あの狂人が我々の学園の風紀を乱すのであれば 『風紀』の本当の意味を教えてやろう!」 うわぁ~まるでハリウッド映画を見てるようだ。 そして、委員長の合図で一斉に体育教務室に入っていく風紀委員の皆さん 「御用だ!御用だ!」っという声が木霊し、数分が経つとボロボロになった大月が風紀委員と一緒に出てきた。 大月は、小さな声で「もっと…もっと…して」と何かを風紀委員長に催促していた。この真性の変態め!! このようにうちの学園は、少しでも風紀を乱すような変態行為をすると 教師だろうと生徒だろうと(理事長の孫娘である高島さん以外)、 あのようにボロボロになって学園の晒し者になる。あぁいう風にはなりたくない……… さて、大月のせいで遅れてしまったが次の時間は、体育だ。 僕は、着替えようと教室に戻るとなにやら窓ガラスに衣類に顔を埋める人影が見えた。……また高島さんか 例え、風紀委員長が許しても被害者である僕は、許さないのだ 僕は、勢いよく教室のドアを開けた。しかし、そこにいたのは高島さんではなかった。 そこにいたのは、後藤さんだった。 後藤さんは、南条の制服を着て中の匂いを嗅いでいたのだ。 後藤さんは、僕に気づくと顔を真っ赤にして 「も・森野くん、これは…あれよ、世の中には色々な愛し方があってね…」っと どこかで聞いたようなセリフを吐いて教室を逃げるように出ていった。 122 :【後・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] :2007/12/14(金) 01 35 40 ID FFoatSrY その日以来、学校を彼女は欠席するようになった。 欠席して1週間が経った頃、僕は先生から後藤さんと高島さんにプリントを渡すよう言われた。 「後藤さん家は、近いからいいけどなんで自分ん家と逆方向の高島さん家にまで行かないと行けないんですか!!」っと 先生に文句を言うと先生は、「お願いだ森野、俺には、養う家族がいるんだ」っと土下座をしてきた。 あぁ~教師って大変だなぁっと思いながら僕は、後藤さん家と高島さん家にプリントを渡す仕事を引き受けた。 1週間前の事もあるし、まず最初に後藤さん家に行く事にした。 僕は、後藤さん家のインターホンを鳴らした。数十秒してインターホンから 「…はい、どちら様でしょう?」っといつも聞く声とは違う弱弱しい後藤さんの声が聞こえた。 「えぇ~っと、森野だけどプリント渡しに来ました」 「…そう」っと無愛想に答えると数秒して家の玄関からボサボサな長い髪で顔色の悪い後藤さんが出て来た。 「えぇ~っと、これが今日渡されたプリントね」僕は、後藤さんにプリントを渡した。 後藤さんは、プリントを受け取ると「ねぇ、森野くん」っと話してきた。 「はい、なんでしょう」 「あの時の事…南雲先輩に話した」南雲先輩というのは、風紀委員長の事だ 「大丈夫、あの事は誰にも言ってないから」 「ねぇ…アイツって私の事、どう思ってるんだろう?」 アイツ…というのは多分、南条の事だろう。 僕は、「アイツから後藤さんの評価は、聞いてないなぁ」っと答えた。 「じゃ・じゃあ、アイツは、どんな女の子がタイプなんだ?」 「えっ?え~っと、あっ!そういえば修学旅行ん時に 『恥かしがり屋でいつも影で自分を見ている一途な女の子』にグっと来るって言ってたよ」 「そ・そうか、『恥かしがり屋さんでいつも影でジロジロと好きな男子を見つめる一途な女の子』だなアリガトウ!!」 う~ん、なんか違う気もするけど元気になったみたいだしいいか 「今日は、ありがとう」っと後藤さんは、僕に礼を言い家に入っていった。 さてと、次は、高島さんか… ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ それからというもの南条は、気づかないようだが後藤さんは、 暇さえあれば南条をジロジロと凝視するようになった。 そうそう、南条。 お前、気付いてないみたいだけど今もお前の後ろの席で後藤さんがお前を見てるんだぜ 【後・お見舞い】・終
https://w.atwiki.jp/mskg/pages/120.html
原作:風紀委員 白銀雷 白銀 雷(しろがね あずま) 性別:男 年齢:16歳 クラス:高校2年生 原作での立ち位置:主人公 一人称:俺 二人称:お前、君 相手への敬称:同年代の友人には付けない。他はケースバイケース 関連リンク 黒鉄 硬 水銀 命 とある高校の風紀委員。超能力者。 所持能力は『接触ライトニング』。 触れた物体に対する通電能力。
https://w.atwiki.jp/magic_xx01/pages/31.html
【名前】アイ・クロヤ 【性別】女 【年齢】16 【容姿】 整っているが目つきが鋭く厳しそうな印象を受ける少女 長い黒髪を白いリボンで後ろで結んでおり、常に手袋をはめている 【性格】 風紀委員系マッドネスクールビューティ女子 【得意魔術】 ◆呪い破り 物や人にかかった呪いに対し深い理解を持つ 設備と道具さえあれば解呪することも可能 ◆魔法薬 呪い破りの一環として魔法薬を活用する事が多いためその延長として取得 それ単体で機能する薬というよりも魔術で触媒として使う薬を煎ずることの方が得意 ◆呪術 深淵を覗くとき深淵をまた覗いているのだ 【簡単なプロフィール】 風紀委員に所属する女子高生 不埒な輩が許せない性格で、校則違反に余念がない生徒達を追いかけまわし 生徒指導という名の檻にぶち込む日々を送っている 15まではごく普通の他の学校に通っていたものの、街で発生した呪いの封印に成功したのを機に転校してきた
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1125.html
「だから、聞こう。この中で、現在何らかの理由で体調を崩している者もしくはその傾向がある者はいないか!? 嘘を報告した所で無駄だ。何故なら・・・俺の『真意解釈』でお前達の心理状態は全て暴かれている!!」 会議室内が一気に静まり返る。『真意解釈』。椎倉が持つ精神感応系能力で、声や表情、視点、指紋等、極々微妙な変化を察知し、 その時相手が抱いていた感情、心理をほぼ正確に読み取れる能力。仲間である風紀委員には決して使わないと、椎倉自身が公言している能力。 その能力を、今風紀委員に対して使っていると椎倉は宣言したのだ。 「固地の疲労を見抜けなかったのは、風紀委員会を統括する役割を持つ俺の責任でもある。 自分の信念に拘る余り、仲間の状態を見抜けないようでは本末転倒だ!! だから、俺は決断した!!『真意解釈』の使用を!!だが、俺の口から言う前にお前達からの報告を受けたい。 固地のように、自身の体調の報告さえできないような仲間なら・・・俺は今後も『真意解釈』を使う!!どうだ!?」 椎倉の瞳には、断固とした決意の念が宿っていた。その気迫に、風紀委員達は呑まれる。だが、報告する者はすぐに現れない。 もし、体調が悪いと報告すれば固地のように風紀委員会から外される可能性があった。それは、休暇という名の戦力外通告。 仮に、休暇の後に戻って来たとしても周囲から心配されるのは目に見えている。そんな状態に、誰だって身を置きたく無い。 数十秒後、椎倉は溜息と共に言葉を吐く。 「そうか。ならば仕方が無い。俺の口から言う・・・」 「・・・はい」 「網枷・・・」 「双真・・・。やっぱり、あなた・・・」 手を挙げたのは、176支部の一員である網枷双真。 「す、すみません、リーダー。僕、ちょっと夏風邪を引いたかも・・・です」 「・・・も、もぅ!だったら、早く私に報告しなさいよ!!幾ら自分から発言しないからって、そういうのは駄目なんだからね!!」 「す、すみません・・・」 加賀美は思う。網枷が時折咳をしていたのは、やはり体調面が優れていなかったからだろう。 普段の仕事でも常に事務仕事にばかり就き、自分からは殆ど発言しない網枷の思考は、リーダーである加賀美でも読めなかった。 「・・・わ、私も、ちょっと喉が痛いです・・・」 「渚・・・。何で言わねぇんだよ!」 「・・・お、俺も一昨日の捜査中に脚を痛めちゃってます・・・」 「湖后腹・・・お前・・・」 「・・・目が痛いです。以前からずっと、債鬼の奴に事務仕事ばかり押し付けられていた疲れが・・・」 「・・・それは、致し方無いな。下克の奴も固地の無茶な要求が祟ってか、結構前から重度の肺炎を患っているからな。 俺も昨日と一昨日は調子を崩して休んでいたし・・・。最近は、特に暑いからな。予想以上に疲労も溜まっているのかもな」 「・・・椎倉先輩。押花の奴が傷心で・・・」 「・・・・・・ハァ」 「・・・そんでもって、176支部(ウチ)からは双真が・・・か。債鬼君が知ったら、『監督不行届だな』って怒られ・・・ないか。自分がそうなっちゃったし」 花盛支部からは渚が、159支部からは湖后腹が、178支部からは秋雪が、成瀬台支部からは押花(初瀬の申告)が、それぞれ体調の不良を訴えた。 (159支部の一厘も昨日の界刺との戦闘で体を痛めてはいたが、それは冒頭椎倉が説明した時に申告済みであった。愚痴とも言えるが) 閨秀、破輩、浮草、椎倉、加賀美が頭を抱える中、顧問である橙山が口を開く。 「まぁ、よかったっしょ。こういう場でも設けないと、皆言い難かっただろうし。これで、今後『真意解釈』は使用せずに済むっしょ?」 「・・・ですね。ちなみに、さっきは『真意解釈』は使っていなかったから、お前達の心理状態は知らないぞ?」 「えっ?ということは・・・」 「さっきのは嘘だ。『嘘も方便』というヤツだな、うん」 「えええええぇぇぇっっ!!?」 初瀬の声が会議室に響き渡る。つまり、椎倉はここに居る風紀委員の体調を見抜くために『真意解釈』を使ってはいなかったのだ。 「ど、どうしてそんな嘘を・・・?」 「葉原・・・。油断するなよ?これは、事と次第によっては『嘘から出た実』になる可能性だってあるんだぞ?」 葉原の疑問を待ってましたとばかりに、椎倉は淡々と説明を重ねて行く。 「確かに、先程の宣言にあった“今”の心理状態を見抜くために『真意解釈』を使ったというのは嘘だ。だが、今後はどうなるかはわからない。 大勢の命を預かる者として、自分の体調を偽るような仲間の存在を俺は許すつもりは無い。 もし、今後そういうケースを発見した場合は、その風紀委員はこの[対『ブラックウィザード』風紀委員会]から外すつもりだ。例外は無い。 例えば、また固地の奴がそういうことをすれば今度は休暇では無く除外だ。実力等関係無い。そんな人間は不必要だ」 「「「「「・・・!!!」」」」」 “風紀委員の『悪鬼』”と謳われる固地ですら、二度同じ真似をすれば切り捨てる。そう、椎倉は宣言しているのだ。 「だから、今後はそういう面においてはちゃんと報告してくれ。ローテーションの変更にも柔軟に対応する。 それは、何も俺にじゃ無くてもいい。各支部のリーダーに報告し、そのリーダーから俺に報告するという形でいい。 明後日からは・・・今まで178支部だけに認めていた支部単位の単独行動を解禁するからな。各リーダーの責任は、更に重くなるぞ?」 「椎倉先輩!?そ、それでいいんですか!?それを全支部に認めたら、本部で統制が取れなくなる恐れが・・・」 加賀美の質問にも、椎倉は動じない。そんなリスクは承知済みだ。覚悟の上だ。 「最低限の報告はして貰うさ。だが、今までは本部からの指示通りに全支部は動いていた。単独行動時の178支部以外はな。 捜査ルートの設定や変更等も、一々本部の許可が必要だった。だが、それでは即応性に欠ける。時間も掛かる。・・・そろそろ、現状の指針を変更する時ではあった。 現に、夏休みに入って俺達が掴んだ有力な手掛かりは、178支部を尾行していた『ブラックウィザード』の薬物中毒者2人だけだ。 だから、これからは各支部のリーダーの権限を増やすつもりだ。具体的には、現場に居るリーダーの判断を最大限に尊重する。 現場における作戦等も、リーダーが全て決めて構わない。一々本部の許可は取らなくていい。報告は後でして貰うがな。 もちろん、相談するのは構わない。リーダーの指示や要請に、即座に俺達本部に在住する者が応答する。 但し、本格的な単独行動をする支部は事前に俺か橙山先生へ連絡してくれ。これは、他の者への代行は認めない。必ず、該当するリーダーが俺か橙山先生に。いいな?」 「・・・了解しました」 「相変わらず決断する時は一気に来るな、撚鴃?」 「・・・わかった。何とか、固地が抜けた分を少しでも埋めてみるよ」 「風輪での騒動みたく、またやせ細らなければいいが・・・。あの時は酷かったモンな・・・私」 椎倉の決断に、各支部のリーダーである加賀美・冠・浮草・破輩は各々その重責を感じながら承諾する。 「さっき176支部の一部に認めた例の殺人鬼との応戦許可も、現場に居るであろう加賀美の判断に任せる。 神谷。一応戦闘自体は認めるが、それは加賀美が許可した場合だ。お前が言葉の抜け道を使うなら、俺も使わせて貰うぞ? 元々、お前達に認めたソレは単独行動を許可することを念頭に置いて判断したものだからな」 所謂、後出しジャンケンみたいなものである。先に認めておき、後で縛りを付ける。神谷としては自分から言い出したことなので、うまい反論が思い付かない。 「・・・チッ。・・・ようは、加賀美先輩の許可をブン取ればいいってことか・・・(チラッ)」 「ブルッ!?な、何恐い視線を送ってんのよ、稜!?」 「あぁ。加賀美先輩の震えている姿も、また愛おしい。ありがとうございます!!(グアッ)」 「そんな殺人鬼を、放って置く真似は許されない!!あの殿方のためにも、この私の手で終止符を打つ!!そうでしょ、リーダー!?(ガァッ)」 「私のようなエリートが、わざわざ叩き潰すと宣言したのです。まさか、加賀美先輩がそんな私の意気込みを無為にすることは・・・ないですよね・・・!?(グンッ)」 「・・・・・・倒す。・・・・・・倒す!・・・・・・倒す!!(ヌオッ)」 「く、来るな!!顔面ごと私に視線を送って来るな!!こ、恐いのよ、この問題児集団!!」 顔面ごと擦り寄ってくる176支部の問題児集団に、リーダーである加賀美は戦慄する。 「・・・あの纏まり具合を、普段から見せてくれたらいいのにねぇ」 「・・・だよな。あの人達って、個性豊か過ぎんだよなぁ・・・」 葉原と鳥羽という176支部メンバーにおける苦労人コンビが、自分達の仲間の行動に嘆息する。 「詳細については、この休みを利用して書類に纏めておく。休み明けに配るから、それに目を通してくれ。 それと・・・これは言っておこうか。お前達への発奮材料になるかもしれん」 「発奮材料?・・・何ですか?」 六花の声に、椎倉は最後の揺さ振りを掛ける。この場に居るかもしれない内通者へ向けて。“奴”が自分達を利用するなら、自分も“奴”を利用させて貰う。 神谷に指摘されずとも、自分とて“奴”の手でいいように転がされたことにはムカっ腹が立っていたのだから。 「もしこの場に居るのが俺では無く、界刺なら!この場に居る風紀委員の何人かが『シンボル』のメンバーなら!!この事件は、もうとっくに解決していただろう!!!」 「「「「「!!!」」」」」 表情から笑みが消える。コソコソ話も消える。雰囲気が・・・一変する。 「本当に惜しい。あの男がこの風紀委員会のメンバーなら、もっと効率的且つ迅速に事件を解決に導いていただろう。 あの男を含む『シンボル』のメンバーが全員風紀委員ならば、あの男達が俺達を引き連れて本気で動けば、『ブラックウィザード』を潰すことは造作も無いのだろう。 そもそも、『シンボル』の行動指針は俺達風紀委員と似通っている。そうだ、今からでもいいから奴等に協力を仰いでみるか?取引では無く懇願を。皆で頭を下げて。 あの男なら、それ相応の条件を付ければ動いてくれるかもしれない。どう思います、橙山先生?」 「な、何で私に話しを振るっしょ!?」 椎倉の急な振りに橙山が慌てる。そんな中、この場に居る風紀委員に胸に去来するのは・・・熱き思い。 それは、自分達が風紀委員であるという矜持から生まれた対抗心。『絶対に負けてたまるか!!』という思いが、自分の胸を熱く燃え滾らせる。 椎倉の言葉が本意で生まれたものでは無いのはわかっている。わかって尚、燃え滾る炎の拡大を抑えることができない。 「・・・そんなことをする必要はありません」 最初に呟いたのは・・・焔火。 「あの人に頭を下げる必要はありません!!これ以上私達の都合であの人に頼れば、私達が風紀委員である意味が無くなってしまいます!!」 「・・・俺も焔火と同じ意見だ」 次に言葉を発したのは・・・神谷。 「あんな“変人”のいいようにこき使われるのは勘弁だ。それに、俺達風紀委員があの男に劣る?そんなこと・・・絶対に認められるかよ・・・!!」 「あたしも、あの男に二度も頭を下げるのは嫌だぜ?あの“詐欺師”には借りがあるんだ。それを返さないまま屈してたまるかよ!!」 「その界刺という男・・・俺からしたら嫌いな部類に入る人間だな。固地1人でもキツイのに、そこにもう1人追加というのは勘弁してくれ」 「連中が困った時は手を貸すつもりではあるが・・・それ以外であの“変人”にドヤ顔されるのは私も気に入らないな。想像しただけで腹が立つ」 閨秀、浮草、破輩も続く。 「ぶっちゃけ、あの野郎は前から気に入らなかったんだ!!この際、あの男に俺達風紀委員の底力ってヤツを見せ付けてやろうぜ!!」 「相変わらず口うるさいですね、鉄枷は。でも・・・奇遇ですね。私もあなたと同じ気持ちですよ」 「言われてみれば、あの“詐欺師”って俺が嫌いなタイプだった・・・。すっかり、あの男に呑まれちゃってた・・・。これじゃあ、駄目だ!!気合を入れ直さないと!!」 「真面君・・・」 「・・・抵部さん。今度、その界刺さんって人に会わせて下さい」 「ど、どうしたの、かおりん?すっごくこわい顔しちゃって!?」 「(香織・・・。何か、嫌な予感がする。私も同行した方がいいかも)」 「鏡星先輩・・・」 「一色・・・。せーの」 「「“変人”死すべし!!!」」 「そうだ・・・。フフッ・・・。あ、あんな“変人”に負けっぱなしでいられるか・・・。絶対に目にものを見せてくれる・・・。ハハッ・・・」 「押花・・・。失恋ってのは、こうまで人を変えるのか?」 「(・・・色んな意味で効果テキメンだな。これで、休暇の中でも緊張の糸が途切れることは無いだろう。幾ら休暇と言っても、緊張まで完全に緩んで貰っては困るからな。 悪いな、界刺。こいつ等がお前にどんな迷惑を掛けようが、俺は知らないからな。神谷的解釈もアリだしよ。 その、なんだ・・・やっぱ、俺もお前にはムカついてるんだわ。後で骨くらいは拾ってやるから勘弁な)」 やはりと言うべきか、椎倉の発言を受けた各風紀委員の気勢は色んな意味でうなぎ登りだ。それだけ、あの男の存在が大きいと言うべきか。 「忠告しておくが、界刺に負けたくないからと言って無理した挙句に体調を崩した奴は即座に休ませるからな。いざという時は、『真意解釈』を用いて調べる。いいな? それと、さっき体調が崩れていると報告して貰った者は、すぐに病院へ行って来い。何なら、休暇の日数を延ばしてもいい。その場合は、できるだけ早くに申告してくれ! では、以上をもって緊急会議を閉会する。解散!!」 椎倉の終了宣言により、[対『ブラックウィザード』風紀委員会]に関わる緊急会議は幕を閉じた。 「幾凪。頼んでいたレポートはできたか?」 「はい!バッチリです!!」 「撚鴃も手段を選ばないな。まさか、あの緊急会議を開いた真意が『梳の嘘を見抜く能力を活かした嘘発見会議』だったとは、他の者には予測できないだろうな」 「そのために、わざわざ『真意解釈』を使った等と嘘を付いてまで皆の注目を俺に集めたんだ。固地の二の舞は何としてでも避けなければな」 ここは、成瀬台のある一室。そこに居るのは、椎倉・冠・幾凪の3名。ここで、椎倉は幾凪が作成したレポートに目を通していた。 「え~と・・・『鉄枷束縛 嘘は付いていないが、心情が表情に出過ぎ。ぶっちゃけてんのは、他人じゃ無くて自分(テメー)だろ。キャハッ!!』。 『加賀美雅 何か言いたげな表情を見せるが、結局は口に出せない。表情筋を見る限り苦労性が板に付いている。あんな立場になりたくない。ご愁傷様』。 『浮草宙雄 何かを隠しているような感じだが、それ程重要では無い模様。諦め癖が付いている感バリバリ!!隠していることもそれ関連かも!!お気の毒♪』。 『冠要 さすがは、私の冠先輩!!何時見ても美しいそのお顔。羨ましい限りです!!これで、風紀委員活動にもうちょっと真面目に取り組んでくれたらなぁ・・・』。 おい、幾凪。何だ、この恣意的解釈感溢れるレポートは?俺は嘘を付いていないかの確認と、お前から見た各人の印象をできるだけ客観的に書いてくれと言ったんだが?」 「えっ。何処かおかしかったですか?私自慢の状態発見レポート『表情透視 ライディテクター 』なんですけど? ハッ!もしかして、冠先輩の項目に不備が!?もっと、褒め称えるような文章構成にするべきだったのかな!?」 「・・・要」 「梳は、現実世界とペーパーの世界では性格が変わるんだよ。もしかしたら、ペーパーの世界の性格が地なのかもしれないな」 冠の後輩である幾凪梳は、レベル1の『筋肉透視』という能力を所有している。 皮膚一枚程度という非常に薄い程度の物しか透視できない能力で、それ単体では殆ど使い物にならないのだが、 幾凪は必死の努力の末に、相手の表情筋の動きから嘘を見抜く事が出来るようになった。その発展形が『表情透視』である。 このことを知っているのは花盛支部の面々と、冠と関係が深い椎倉だけである。 (椎倉自身は、以前の合同見分の折に冠から教えて貰った) 『実は、俺達風紀委員の中に嘘を付いている人間が居るかもしれないんだ』 椎倉は、下駄箱にて冠と幾凪にこう告げた。当初2人は戸惑ったものの、すぐ後に風紀委員の健康状態を調査するという名目を聞かされて納得したのだ。 「はぁ・・・。まぁ、いい。ありがとう、幾凪。もう帰っていいぞ」 「わかりました!それじゃあ、冠先輩・・・一緒に帰り・・・」 「すまないが、私は撚鴃と話がある。先に帰ってくれ」 「えぇ!?そ、そんな・・・。折角冠先輩と一緒に喫茶店とかでお話しようと思ってたのに・・・」 等と愚痴る幾凪を冠が宥め、結果帰宅させることに成功した。部屋に残るのは、椎倉と冠の2人だけ。 「撚鴃・・・。謝らなくていいぞ?お前が自分の信念を曲げてまで、私と梳に対して『真意解釈』を使用したのには相当な理由があるのだろう? 健康チェックとは比べ物にならない程重要な理由が・・・」 「要・・・。やっぱり気付いていたか」 「元カレの癖とかは梳が調べなくてもわかっている。それに、健康チェックだけが目的なら私は不必要だろ?梳1人を残せばよかった筈だ。 なのに、私も残した・・・つまり、お前は私に許して貰いたかったんだろ?私が可愛がる後輩に『真意解釈』を使うことを。違うか?」 「・・・そう、かもしれん。お前ならわかってくれると・・・心の何処かで思っていたのかもしれないな」 壁に寄り掛かり、目を閉じる椎倉。その隣に冠が寄り添う。 「・・・スパイが居るのか?私達風紀委員の中に」 「・・・それを確かめるための『真意解釈』であり、このレポートだ。本当なら、こんなことはしたくなかった。俺だって、自分の信念を貫き通したかった。 だが・・・そういうわけにもいかなくなった。おそらく・・・俺達風紀委員会に参加している者の中に『ブラックウィザード』の手先が居る。 大勢の命を預かる者として、何時までも自分の信念にばかり拘っていてはいられない。お前達に会い、改めて考え、そう判断した」 「・・・だから、それを調べる能力がある梳と私がスパイであるかないかを確認するために、信念を曲げてまで『真意解釈』を使用することを決断した。そうだな?」 「あぁ・・・」 椎倉の『真意解釈』は、相対する人間の心理状態を把握できる代わりに対象範囲が狭い。普通は1人だけ。把握できる範囲を狭めても精々2人までが限度であった。 対して、幾凪の『表情透視』は厳密に言えば超能力では無い。一種の特技だ。表情筋の動きにより、その時に抱いている人間の感情を大まかに知ることができる特技。 人間の表情筋はその人特有の癖はあるものの、歓喜・悲嘆・憤怒等の折に動かす顔の筋肉というのは決まっているものである。 例え、顔に出さないように表情筋を抑制したとしても、普通は反応の欠片くらいは露になってしまうものである。 そして、それを幾凪は見逃さない。一度対象における表情筋の動きや癖を覚えた後は、じっくり見る必要は無い。ポイントは把握済みだ。 故に、彼女は条件付ながら大人数に対しても『表情透視』を敢行することが可能なのだ。そんな彼女が欲する表情筋の動きや癖は、椎倉が用意した。 『「『ブラックウィザード』の捜査に関わっている風紀委員は今後、『シンボル』の行動を原則黙認する」、「時には『シンボル』の要請に協力する」、 そして・・・「『シンボル』のメンバーが、風紀委員やそれ以外の人間へ最悪命に関わるような危害を与えた、 もしくは何らかの原因で与えさせてしまったとしても、風紀委員は“数回”黙認する」。 以上“3条件”を、先程界刺と約束して来た』 『・・・あの男は、風紀委員や警備員の上層部が「軍隊蟻」と関わっていることを知っています』 『ちなみに、その中心人物の1人であった春咲桜は現在「シンボル」の一員です』 『現在進行中で、「ブラックウィザード」と単独で殺し合いを行っている・・・殺人鬼が居る。その男は・・・俺達を凌駕する力を持っている可能性がある!!』 『界刺に恋する少女達の逆鱗に触れたからだ』 『だから、当分の間は固地を[対『ブラックウィザード』風紀委員会]から外すことに決めた!!』 『だから、聞こう。この中で、現在何らかの理由で体調を崩している者もしくはその傾向がある者はいないか!? 嘘を報告した所で無駄だ。何故なら・・・俺の「真意解釈」でお前達の心理状態は全て暴かれている!!』 『もしこの場に居るのが俺では無く、界刺なら!この場に居る風紀委員の何人かが「シンボル」のメンバーなら!!この事件は、もうとっくに解決していただろう!!!』 他にも色々あるが、総じて言えるのはあの場に居る者の喜怒哀楽に係る表情を引き出すために、必要以上に強調したor衝撃的事実である言葉を放ち続けたということだ。 それを、秘かに幾凪が観察していた。彼女の挙動を悟らせないように、わざわざ『真意解釈』を用いたという嘘も付いた。 自分の『真意解釈』は、内通者にも知られている。それに対する対策をしていてもおかしくは無い。 唯でさえ、『真意解釈』は面と向かっていなければ効果を満足に発揮できない。下手をすれば、こちらの意図が読まれる可能性だってある。 今はまだ、『内通者の存在に気付いているのは固地債鬼唯1人』ということにしておかなければならない。 気付いていないフリをしながら泳がしておかなければいけないというのも、非常にネックである。故に、それを考慮した罠を仕掛けた。 健康チェックを盾にした数多の衝撃的発言には、さしもの内通者も動揺を隠せない筈。それは、他の風紀委員以上に激しい筈。 体調悪化がバレるのと、スパイ活動がバレるのとでは動揺の差は歴然である。 「いや・・・いいよ。撚鴃自身が一番辛いんだろ?むしろ、自分の信念を曲げなければならない苦しみを共に抱くことができなかった私こそ・・・済まない」 「要・・・」 「私は、お前が『真意解釈』を使うとわかった瞬間すごく心が痛んだ。きっと、撚鴃はすごく苦しんだ筈だってことがわかったから。 なぁ・・・。私は、お前と別れてからお前以上の男に会ったことは無いぞ?だから、お前のことなら私が一番よく知っている。 お前のことを誰よりも思っている。そう、自負している。だから・・・悔しいよ。肝心な時にお前の苦しみを共に背負えないのは・・・」 冠の頭が椎倉の肩に乗る。椎倉からは冠の表情は見えない。見えないが、今この時に冠が抱いている気持ち等、『真意解釈』を用いずとも椎倉には手に取るようにわかった。 「要・・・。ありがとう。本当に、ありがとう」 「撚鴃・・・。前に言ったが、もう一度付き合わないか?」 「・・・・・・コーヒーがなぁ・・・」 「・・・我慢する」 「なっ!?」 椎倉は驚愕する。冠の口から、『(コーヒーを)我慢する』という言葉を聞ける日が来るとは思わなかった。 「・・・その、なんだ。お、お前がコーヒー嫌いだったということは知っている。 そ、それなのに、お前に嫌な物を押し付けてしまったのを・・・それが別れる原因になっていたのを・・・これでも私は反省しているんだ。 で、できるだけ・・・が、我慢する・・・。時には我慢できないこともあるかもだが・・・その・・・あの・・・」 「・・・フッ。フフッ・・・」 「な、何がおかしいんだ、撚鴃!?」 椎倉の口から零れた笑い声に、冠は顔を赤くしながら憤慨する。 「要の口から、そんな言葉を聞ける日が来るとは思わなかった。フフッ・・・」 「な、何か失礼なことを言っていないか?」 「でも・・・嬉しいよ、要。お前が、そこまで俺のことを考えてくれているなんて思ってなかったから」 「・・・鈍感な奴め」 「そうだな・・・。今関わっている事件が解決したら・・・その時は考えてやってもいい」 「・・・すごい嫌なフラグを感じるのだが」 「大丈夫さ。そんなフラグ、お前なら全て溶かし切ってしまうだろ?」 「・・・ククッ、それもそうだ。なら、話は簡単だ。さっさと、この事件を解決すればいい。お前の指示と私の力で」 「あぁ。そうだな。・・・そうだとも!!」 そう言った後に、冠に緊急会議で出さなかった『ブラックウィザード』に関する情報を伝え、別れた。 椎倉は『表情透視』を読み込んで行く内に、記載されているある項目に目を付ける。そして、彼はすぐさま部屋を飛び出したのであった。 continue…?
https://w.atwiki.jp/zombiepvp/pages/15.html
対決人数 8人 ゾンビ人数 第1戦 30体 第2戦 35体 第3戦 40体 第4戦 45体 最終戦 50体
https://w.atwiki.jp/morningstar/pages/22.html
目次 目次 常設委員会 臨時委員会 常設委員会 名称 活動内容 備考 図書委員会 図書館での貸出・返却手続、司書の補佐図書館だよりの発行 中学と共同で活動 保健委員会 クラスの健康・衛生管理、養護教諭の補佐保健室だよりの発行 風紀委員会 校則違反の取締り学校行事の際の校内巡回など 美化委員会 校内の美化徹底学期末の大掃除や行事後の清掃の率先 放送委員会 昼休み放送や行事の際のアナウンス・司会 広報委員会 校内新聞「明星館だより」の発行 実際の発行は基本的に事務局が行います 臨時委員会 名称 活動内容 備考 体育委員会 体育関連行事の企画・運営 主要行事は体育祭 文化委員会 文化関連行事の企画・運営 主要行事は明星祭 選挙管理委員会 生徒会執行部役員選挙の運営・開票 NPCのみ 予算委員会 予算会議の運営 NPCのみ
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/876.html
883 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/26(日) 12 26 59 ID bv8Yf0r. マリアンヌ「あとはそうねぇ、特攻野郎って言う気質でもないだろうし、風紀委員に入ってみたらどうかしら?」 ユフィ「わたし、竹井さんよりは風紀寄りのはずなのに前回のG騒動の時思いっきりハブられましたよ?」 マリアンヌ「それは書き手がうっかりしていただけよ。 普段から風紀委員だってことをアピールしていれば大丈夫」 ユフィ「そんなアピール力があったらそもそも空気にはならないのでは…」 886 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/26(日) 15 27 46 ID bv8Yf0r. ~風紀委員本部~ とーか「うちは空気の寄り合い所じゃありませんわ!」 ~特攻野郎アジト~ ゴースト「特技は?天然ボケ?ぶぶ漬け食べててください」 ~死者スレ某所~ マリアンヌ「八方塞がりね」 ユフィ「なんかそこまでして空気を脱却するモノなのかという気もしてきました…」 マリアンヌ「第一王族キャラとしてもリリーナさんや私が居るから被るし、 天然キャラっていっても最上級の唯さんが居るからねぇ…(チラッチラッ)」 ユフィ「邪魔者扱いですか!」
https://w.atwiki.jp/nouryokukoukou3/pages/211.html
事案報告および経過状況 要綱 1、能力者高校敷地内に存在する湖付近において、怪異の存在が確認されたためこれを調査 2、湖周辺にて人外の足跡を発見。定点カメラによる観測により、半漁人(深き者共、ディープワン)の類であることが判明 3、出現報告に前後して、湖を源流とする河川下流域の小都市で行方不明者と怪人目撃報告が多発 4、湖の外周で血痕が回収され、鑑定の結果人間のものであると判明 以上4つの事柄から、半漁人が民間人を拉致殺害していると判断し、本部よりの命令を受け殲滅活動を実行 時系列報告 2012 7/10 能力高校敷地内の自然を管理する係員から、半漁人を見たとの報告が風紀委員へ寄せられる 同年 7/11 風紀委員会における会議により、本事案を専門家のフロスト・ユリアス・シェパードへ依頼することが決定され、正式にフロスト探偵事務所が調査を開始 同年 7/13 河川下流の都市で、橋の下で生活していた浮浪者3名が行方不明になる。同日早朝、ランニングをしていた主婦が水辺で活動する半漁人の姿を発見 同年 7/17 別の下流域都市で、深夜にバーベキューをしに出かけた若者4名が消息を絶つ。湖の周囲で半漁人のものと思われる足跡を確認。 同年 7/19 設置した定点カメラが半漁人の姿をとらえる 同年 7/22 行方不明者が10名を超える。これに際して県警は臨時捜査本部を設立。捜査員による半漁人との遭遇がなされた模様であるが、詳細不明 同年 7/24 調査を継続していたフロストが、河川部において活動中の半漁人と遭遇。襲われたため魚人3体を射殺。遺体は風紀委員会が回収し、警察へ引き渡す 同年 7/26 風紀委員会および対邪神戦略情報局からの許可が下り、確認された魚人の殲滅活動を実施。20体の魚人を殺傷 同年 7/27 生き残った魚人が旧校舎の電源システムをダウンさせ、フロストを襲撃。居合わせた民間人、天王寺アイルとともに逃亡を図るも、怪奇現象により生み出された異空間へ取り込まれる。現在外界との音信不通